REVIEW
このジャンルにおける最高傑作の一本だ
イーライ・ロス『ホステル』監督
「TRAILERS FROM HELL!」 2011/8/9
ゴシック・ホラーとジャッロ(猟奇ミステリー)の融合作。
衝撃のラストは実におぞましい。
「HORROR MOVIE BLOG」 2025/7/23
陽光溢れるエミリア=ロマーニャ地方を
狂気に満ちた場所へと変貌させたこの作品は、
イタリアのこのジャンルの中で
もっとも独創的な成果であり、
到達点ともなったゴシックの傑作だ。
「Bizarre Sinema! Horror all'italiana 1957-1979」1996刊
イタリアン・ホラーの殿堂入りにふさわしい、
まさに傑作と言えるだろう。
「DREAD CENTRAL」 2025/8/4
このジャンルでもっとも忘れられないスリラー。
映画という枠を超えた奇跡。
「SPAGHETTI NIGHTMARES」 1996刊
腐敗と堕落に憑かれたような作品。
終始何かが腐り、膿んでいるような感覚が漂っている。
「BFI【英国映画協会】によるイタリアン・ゴシック・ホラーの傑作10選」 2013/11/28
選出作
◆『I VAMPIRI』(57/未) ◆『ブラック・サバス/恐怖!三つの顔』(63) ◆『悪魔のはらわた』(73) ◆『リサと悪魔』(73) ◆『笑む窓のある家』(76) ◆『サスペリア』(77) ◆『インフェルノ』(80)◆『墓地裏の家』(81) ◆『デモンズ』(85) ◆『デモンズ’95』(94)
『赤い影』(73)、『ウィッカーマン』(73)、
『サスペリアPART2』(75)の間に位置する作品だ。
「THE GEEK SHOW」 2025/7/29
INTRODUCTION
その“笑み”には邪悪が宿っていた・・・
狂気と妄執に憑かれたイタリアン・ホラー屈指の異常作、日本初公開
初公開時は注目されることもなく、我が国では未公開に。欧米でも知る人ぞ知る作品だったが、今世紀に入ってから再評価が進み、『ホステル』の鬼才イーライ・ロス監督は、「このジャンルにおける最高傑作の一本」と絶賛。BFI【英国映画協会】が発表した「イタリアン・ゴシック・ホラーの傑作10選」にも選ばれている。さらに今年2025年7月、カナダ・モントリオールで開催された「第29回ファンタジア国際映画祭」では修復版がプレミア上映され、あらためて多くのファンや批評家たちに「発見」された伝説の作品が、遂に日本初公開となる。
STORY
狂死した画家が遺したフレスコ画に秘められた恐るべき謎とは     
北イタリアの田舎町。絵画修復師のステファノは、教会内のフレスコ画の修復にやってきた。「聖セバスティアヌスの殉教」を模した不気味な画は、“死に際を描く画家”と称され、20年前に狂死したブオノ・レニャーニが描いたものだった。ステファノの友人アントニオは、町では禁忌とされているレニャーニとフレスコ画の関係を秘かに調査していたが、何者かによって殺害されてしまう。全ての謎を解くカギは、生前アントニオが口にした“笑む窓のある家”に秘められていた…。
CAST
リノ・カポリッキオ
ステファノ
1943年8月21日、イタリア北部メラーノ出身。初主演作『エスカレーション』(68)で注目を集め、続くヴィットリオ・デ・シーカ監督、ドミニク・サンダと共演した『悲しみの青春』(70)ではダヴィッド・ディ・ドナテッロ賞・特別賞を受賞。生涯の代表作となった。その他『ある夕食のテーブル』(69/未)、『ブラック・シャツ/独裁者ムッソリーニを狙え!』(74/未)、『砂漠のライオン』(80)、アヴァティ監督作品『モーツァルト/青春の日々』1(84)、「対決/マフィアに挑んだ男」(87/TV)、『フィオリーレ/花月の伝説』(93)、『雨上がりの駅で』(96)などがある。2022年5月3日、ローマにて78才で死去。アヴァティ監督のホラー『Il signor Diavolo』(19)が遺作となった。
フランチェスカ・マルチャーノ
フランチェスカ
1955年7月17日、ローマ出身。リナ・ウェルトミューラー監督『セブン・ビューティーズ』(75)や本作などに出演後、脚本家に転じ、これまでにダヴィッド・ディ・ドナテッロ賞を2回受賞。脚本家として、『アイリスにぞっこん』(96/未)、『ぼくは怖くない』(03)、『心の中の獣』(05/イタリア映画祭2006にて上映)、『頭を上げて』(09/イタリア映画祭2010にて上映)、ベルナルド・ベルトルッチ監督の遺作『孤独な天使たち』(12)、『はじまりは5つ星ホテルから』(13)、『ミエーレ』(13/イタリア映画祭2014にて上映)、『エスコバル 楽園の掟』(14)、『私と彼女』(15/イタリア映画祭2016にて上映)、『幸せな感じ』(18/イタリア映画祭2019にて上映)、ナンニ・モレッティ監督『チネチッタで会いましょう』(23)などを執筆。小説家としても名高い。