監督・原案・脚本
プピ・アヴァティ
PUPI AVATI
本名ジュゼッペ・アヴァティ。1938年11月3日、ボローニャ出身。叙情と恐怖、郷愁と不条理が混在する作品を作り続けるイタリアの名匠。ジャズ・ミュージシャンを志していたが、フェリーニの『81/2』(62)を見て映画の道を志す。『Balsamus, l'uomo di Satana』 (70)で監督デビュー。以降、青春映画、ホームドラマ、ホラー、宗教的テーマの作品など、多彩な題材を手がけている。ピエル・パオロ・パゾリーニ監督『ソドムの市』(75)の脚本にクレジットなしで協力した後、1976年に発表した本作『笑む窓のある家』は、サイコ・ホラーとアート・フィルムを融合させた作品として、初公開時よりも近年において高い評価を集めている。 また、ノスタルジックなタッチの代表作『追憶の旅』(83)や『いつか見た風景』(89)では、イタリア社会の移り変わりと人間関係の機微を丁寧に描き、高い評価を受けている。弟のアントニオ・アヴァティと共に制作会社を主宰し、今なお現役で映画、TVシリーズの制作を続けている。「イタリア映画祭2004」で上映された『心は彼方に』(03)ではダヴィッド・ディ・ドナテッロ賞・監督賞を受賞。「東京国際映画祭2023」では『ダンテ』(22)の上映に合わせて来日を果たした。本年2025年の11月で87才となる。
FILMOGRAPHY
★映画祭などの上映
1976 『笑む窓のある家』(兼原案・脚本)
1980 『首だけの情事』(原案・脚本のみ)
1983 『ZEDER/死霊の復活祭』(兼原案・脚本)
1983 『追憶の旅』(兼原案・脚本)
1984 『モーツァルト/青春の日々』(兼原案・脚本)
1986 『クリスマス・プレゼント』(兼原案・脚本)★
1989 『いつか見た風景』(兼・原案・脚本) ダヴィッド・ディ・ドナテッロ賞・脚本賞受賞
1991 『ジャズ・ミー・ブルース』(兼脚本)
1996 『オーメン黙示録』(兼・原案脚本/未)
1997 『恋は結婚式の後で・・・』(兼原案・脚本)★
2001 『ナイト・オブ・ゴッド』(兼原案・脚本/未)
2003 『心は彼方に』(兼原案・脚本) ★ダヴィッド・ディ・ドナテッロ賞・監督賞受賞
2004 『クリスマスの雪辱』(兼原案・脚本)★
2005 『二度目の結婚』(兼原案・脚本)★
2008 『ボローニャの夕暮れ』(兼原案・脚本)
2009 『パール・マルゲリータに集う仲間たち』(兼原案・脚本)★
2022 『ダンテ』(兼脚本)★